美しいハーモニーで知られる5人組ボーカルグループのゴスペラーズが、アルバム「Hurray!(フレイ)」(キューン)を出した。
多彩な12曲をそろえた新作について、メンバーの北山陽一と村上てつやに話を聞いた。(桜井学)
ソウルフルでノリのよい「1,2,3 for 5」、さわやかなコーラスの「ローレライ」、クラシックのラフマニノフの作品を使った「Sky High」と、彼らの持ち味であるハーモニーを生かしたダイナミックな楽曲が印象的だ。
オリジナルアルバムは2年4か月ぶり。その間、趣の異なるシングルをコンスタントに出し、本作にも6曲が収録された。北山は「個性の強い曲がそろったので、ゴスペラーズを多面体として表現できたと思う」と語る。
「学園もの」と呼べるような曲が多いのも本作の特徴。「言葉にすれば」は、メンバーの安岡優が手がけ、NHK全国学校音楽コンクールの課題曲として制作された。「自分たちが歌う前に、高校生の解釈を見せてもらった。ピュアなエネルギーに接した」と北山。「青い鳥」も、合唱に取り組む女子高生を描いた映画「うた魂♪」主題歌だった。
1991年、大学のサークルで結成。村上は「僕らも学校からスタートしている。あのころは、うまくハモれたとか、いい歌が歌えたとか、人がたくさん集まったとか、そんなささいな出来事が大事だった。今もそういう気持ちがある」。今年はメジャーデビュー15周年となるが、初心は忘れない。そんな姿勢も、若い世代に向けた歌に合っているのだろう。
「永遠に」「ひとり」など多数のヒット曲を生み出してきた。近年は客演や楽曲提供も多い。一昨年に出したコンセプト・アルバム「The Gospellers Works」には、邦楽のヒット曲や洋楽のカバーも収録した。
大切にしているのは、楽曲全体としての完成度。村上は「ハーモニー重視になりすぎるとまずい、という意識は、昔から持っていた。そうすると家で多重録音して、すごいハーモニー作ってりゃいいってことになりかねない」。北山も「僕らは歌手集団でもあるけど、作家集団でもある。ハモりがなくても、リードボーカルの切り替えなどで面白くできる」と話していた。
4月からは全国ツアーが始まる。東京公演は7月2、3日の日本武道館など。(電)03・5436・9600。
(2009年3月19日 読売新聞)
ホント、ルックスが残念なグループですよねぇ。